日々雑感
[2024/08/27]
やめてけれ
やめてけれ、やめてけれ、やめてけーれ、ジコジコ(自民党総裁選候補)
国民は政治とカネの真の決着を求めているが、それを言っちゃあ、党内で選ばれることはないから、憲法だ、経済だとテーマを取り繕った総裁選なら、少なくも国民の前に報道する必要なし。
やめてけれ、やめてけれ、やめてけーれ、ゲバゲバ(下馬評では、昔総理が出馬)
国民総スカンを食った昔の名前の男が再び総理を夢見て立民の党首選に出てくる。尖閣に中国を迎え入れたことを謝罪してからにしてほしい。
神様、神様、助けてパパヤー。
これは1970年に流行った左卜全の歌のリメイクである。
[2024/07/28]
忘れ物が多い岸田政権
バイデン大統領がハリス副大統領に「譲位」を決定したのは、日本の政治に影響を与えないだろうか。高齢者には調子のよいときと悪いときが交互にくるので、たまたま調子の悪いときにトランプとの討論対決があったのは、バイデン大統領の不運だった。トランプ前大統領がすんでのところで銃弾的中を免れた運の強さと対照をなす出来事だった。
このことは、ウクライナやイスラエルは言うに及ばず、世界を驚愕させ、米大統領選に何十倍もの興味が注がれることになった。日本はと言えば、さて、岸田政権の「譲位」はなるか。ならないまでも、影響は免れまい。譲位があってもなくても、アメリカの政治劇のすごみに比べ、自民党総裁選はソープオペラの類であり、直後に予想される総選挙でどこまで自民党が減員するかの問題だ。
ならば、譲位しなくてもいいよ、総理殿。またぞろ世襲の垢がついた顔ぶれに期待は抱けない。だけれども、投資政策と少子化政策と防衛費引き上げばかりが言及され、政策の忘れ物が多くはないか。その一つが食料安保だ。ウクライナ侵攻きっかけに、また円安が響いて、食料が物価値上げの中心になってきた。
ウクライナからの小麦輸入ができなくなったアフリカや、食料補給路がブロックされたガザ地区では、たいへんな食糧難に陥っている。カロリーベースの食料自給率38%の日本は他人事と考えてはならない。海外からの食料輸入が絶たれたら、第二次世界大戦直後の飢餓状態が再現することになる。
気候変動で海水の温度が変わり、漁獲に大きな変動が起き、漁師が離職する騒ぎにもなっている。野菜や果物を生産する農家、畜産農家では、夏の暑さで収穫減や生産減が免れない。日本が温帯から亜熱帯に変わりつつあるのを看過すれば、国産の食べ物はますますじり貧になる。今、物価が多少上がっても食べられるから平気だと思っていたら、危機が訪れた場合に対応できまい。
インドは既にコメや小麦の輸出禁止に踏み切っているし、中国では食料備蓄を行っていると聞く。日本の一次産業の状態や海外からの輸入の不確定要素を鑑みた時、一体政治は食糧安保という政策の忘れ物をどうするのか総理に聞いてみたいものだ。
日本はどこを向いて仕事をしているのか。先進農業や大規模農業を目指しつつ、減反政策をはじめ中小農家の「いじめ」政策もやる。防衛費増強の中に食糧安保は位置付けられていない。
たくさんの忘れ物のなかでも、食糧安保は喫緊の課題と思われるが、下手な政局劇よりも、忘れ物に取り組んでほしい。
[2024/06/27]
失われた東京
浅草の浅草寺は外国人でいっぱいだ。初詣などは、日本人よりも多く、参拝に並ぶ行列からは、さまざまのアジアの言語が聞こえてくる。外国人は「安い、安い」と喜び、円安で伝統ある東京滞在を楽しむ。
他方で、虎ノ門ヒルズや麻布台ヒルズが新たに登場し、高さを競うタワマンもニョキニョキ立って、コンクリートの城が東京の勢い止まずの印象をもたらしている。集まる人々が、あるいは巨大な城が、誇るのは、終戦後から復興を続けた東京という努力の街だ。
しかし、待てよ。日本が劣化しているのと同様、東京にも劣化が既に始まっている。南海トラフ大地震が襲ったら、北朝鮮のミサイルが降ってきたら、どこに逃げるのだ。神宮の森や皇居やいくつかの候補地はある。だが、都が防災・防衛の具体策を人々に伝えているだろうか。否、である。
マンションの価格が平均1億円を超えた首都で、買えるのは、日本人ではない。武田薬品の外国人社長の年収は15億だそうだが、先端のITやバイオからとり残された従来型の中小の社長は、一連の賃上げ圧力にすら応えることはできない。
幼少時から巻き込まれた受験戦争の果て、一流大学を出ても、夢見るは外資系企業。官僚は消極的選択、政治家は選挙での一発目当てばかりで、永田町と霞が関は無能の集団、活気から取り残されている。
東京をどうするのかを問うのが都知事選ではないのか。経済的にも、物理的にも、安心、安全の街をどう築くのかが争点ではないのか。若者の夢を育む政策が最も求められているのが東京ではないのか。
少子化政策にマイナーであり医学的にも問題がある無痛分娩の補助を唄う小池さん。相変わらず何を言っているのか不明で、ただ眉間にしわを寄せて「何でも反対、私は挑戦する」の蓮舫さん。実践的には聊かましだが、どこまで追い上げられるかの石丸さん。都民の思いとずれてはいないか。
都知事選が終われば、岸田おろしが始まり、意外性のない「やっぱりそうか」の総理が出てきて、海図なき日本の運営が続けられることだろう。失われた東京、失われた日本の始まりが2024年である。
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