元衆議院議員(茨城県第6区)[無所属]大泉ひろ子オフィシャルサイト
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日々雑感
[2016/09/05]
相模原殺傷事件



 昨日、一通のメールが入った。「大泉さん、障害者の感動ポルノという言葉を知っていますか」。調べると、オーストラリアのジャーナリストで自らも障害を持つステラ・ヤングさん(故人)が「障害者を称賛するのはむしろ障害者を下に見て自らを慰める意図を感じる」と主張したことに始まる。いわば優生思想が深層心理で働き、障害者を見世物の如く扱い、人々に感動を起こさせるのが感動ポルノである。
 深くため息をついた。近年最悪の事件にランクされるであろう7月の相模原殺傷事件につながる言葉だ。この事件で、優生思想、犯人の精神障害、措置入院制度、障害保健福祉事業の在り方など、難題数多あるパンドラの箱は開けられた。
 1977年、私は厚生省公衆衛生局精神衛生課の法令係長だった。そのころの精神衛生法は改正を重ね、現在とは異なるが、世の中で事件が起こるたび、「措置入院を徹底して保安処分を行うべき」という議論が行われた。なぜなら、事件はなくならず、人の心に潜む優生思想も無くならないからである。
 厚生行政の中で、障害福祉は、高齢者福祉や児童福祉よりもはるかに難しい。高齢者や児童の問題は誰でも当事者となるので分かり易いのに対し、障害福祉は専門性が要求される。一般の行政マンが障害福祉に配属されると、仕事に行き詰まることが多い。感動ポルノも保安処分も、優生思想を背景とし、行政的解決が難しいからである。
 この流れを変えようと、ノーマライゼーションが障害福祉のキーワードになって久しい。かつては、浅野元宮城県知事のように、障害者のノーマイラーゼーションをライフワークとして取り組んだ政治家もいた。ノーマライゼーションこそがステラ・ヤングさんの望むところであった。だが、話は再び原点に戻るが、ノーマライゼーションを阻むのは、またしても人の心の中にある優生思想だということだ。これをどう払拭するのか。
 障害保健福祉事業の難しさを表すように、障害者自立支援の政策と立法は20年近くももめてきた。にも拘らず障害保健福祉は必ずしも最重要の行政課題となってはいない。一つだけ提案がある。障害保健福祉事業は感動ポルノに陥らぬように、専門性の高い事業者に行わせるべきである。誰が行ってもいいという現在の方法は見直さねばならない。また、厚労省や自治体にも十分な専門家を配置すべきである。障害保健福祉にこそ最も高い質の行政を求めねば、他の行政も期待できないとまで言いたい。

[2016/08/21]
えっ、西武デパートが撤退!



 つくば駅前の西武デパート撤退のニュースは、市内の女性の大きな関心を集めた。市町村合併後のつくば市とともに約30年、デパートの存在は、近代都市つくばの一つのシンボルであった。
 つくば駅隣の研究学園駅における都市開発が進む中で、つくば駅周辺の客足が減少していることは多くの人が認識していた。しかし、いざ撤退が現実化すると、人々は沿線開発計画に改めて思いを馳せる。このままでよいか。
 人々は、科学の街つくば駅周辺と市庁舎のある政治の街研究学園駅周辺がバランスよく発展してほしいと願っている。つくば駅周辺に、かつては多くの研究公務員が住んでいたが、財務省の方針で、国有財産である宿舎は民間への売却を前提に、多くが退去を余儀なくされた。そのことがつくば駅周辺の消費減少をもたらしたことは否めない。
 TXが開通したとき、つくばは東京のベッドタウンになることが予測されたが、現在移り住む人は逓減している。このままだと、せっかく世界の料理が食べられるつくばのレストランやJAXAなど科学の展示が日常的に観られる環境が「宝の持ち腐れ」になる可能性もある。美しい並木道と同様に、これまで当たり前に享受していた豊かな居住性が、西武デパートの撤退とともに、脅かされる不安も市民は抱いている。
 郊外型量販店の役割は今日では非常に大きいが、他方、高級品のウィンドウショッピングや進物・贈り物の買い物にデパートを志向する人も多い。
 日常生活にもさまざまの選択肢のある都市が、住む人の喜びと楽しみを増やし、さらにはそこに住む誇りに繋がっていく。是非、その思いを継続させたい。
 つくば市をクラスター(科学産業都市)に育て、雇用を増やし、定住人口を増やす。私は、これまでも、これからも、そのことを主張し続ける。

[2016/08/02]
女性の時代



 7月30日、つくば市内のホテルで、「新しいつくばを作るみんなの会」集いを開催した。約三百人の皆様がご参集くださった。今回は、これまで私が経験した如何なる集いよりも女性が多かった。
 翌日、小池百合子氏が東京都知事選に勝利した。当選確実の発表直後から「女性の時代が来ましたね」という趣旨の電話をたくさん頂いた。
 女性の時代・・・その言葉には、数々の思い出とほろ苦さがある。戦後デモクラシーの申し子として生まれた団塊世代の私は、憲法で保障された男女平等と伝統文化のせめぎ合いの中で人生を送ってきた。
 教育の男女平等は一番先にもたらされたが、職場と家庭での平等は遅れて進んだ。1986年の雇用機会均等法以前に既に職業生活を確立していた我々世代は、幾度となく女性差別を経験している。目くじらを立てては前に進まず、軽くいなしながら職業上の意図を遂げてきた。
 少なくとも現在では、女性が活躍する職場は増えているし、あからさまな不平等は薄まってきたと思う。先人や我々世代の努力によるものだが、多様性の時代に女性も一枚岩ではなくなり、我々の信奉した杓子定規の男女平等は色あせてきた。
 家庭内での平等は、いつの間にか、女性上位の様相である。特に齢を重ねれば、女性の方が身体頑健で、また子供への支配力を持ち、家庭の要となることが多い。
 女性の時代は「かなり」達成された。しかし、一人一人の思いは違うし、国際社会においては、日本はあらゆる指標で男女の不平等が指摘されている。道はこれから、とも感じられる。
 今の若い女性が何を求めているか、我々の時代のように単純に括れないのが事実である。母親、否、祖母世代の我々は、ただただ彼女たちの幸せを願うばかりである。そして、その中から、都知事でもなんでもよい、社会をリードする人も多く輩出してほしい。
 

 

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連載小説
民主党を辞めた理由
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アーカイブズ内容
 第二の性を生きる [2014.11月〜]
 老人大陸の平和 [2014.7月〜]
 少子高齢と地方 [2014.4月〜]
 ザ・コーセーショー [2014.2月〜]
 戦後生れの終戦後 [2013.12月〜]
 死生観と行政 [2013.10月〜]
 団子より花へ [2013.6月〜]
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